国内で Meta Trader５デモ版利用できます

　裁量FX取引で、Meta Trader４（MT4)をチャート確認に使用している人は多いと思います。またEAで自動売買している人は当然使用は必須です。

　そのMeta Trader４の次世代新バージョンというふれこみで、Meta Trader５（MT5)が2011年にリリースされました。MT4と比べ機能アップや使い勝手の良さはどうかと比較されてますが、どうもMT４の使い易さが勝ると感じるユーザが多いようで、MT５を正式導入している会社は世界的にも微増に留まっています。
　MT５の機能変更点を、メリットとみるかデメリットとみるか評価が分かれています。
　
　MT５の見た目の変更点としては、
・現行MT4のタイムフレームは9段階（M1、M5、M15、M30、H1、H4、D1、W1、MN）だったが、MT５は左図のように分足を細かく選べる。（2分足、3分足など表示できる）
・板情報を見ることができる
などで、大きくは変わっていないようです。

　一方、現状のEA利用者にとって次のような不満点があります。
・ストラテジーテスターをサポートしていないため、バックテストができない。
・MT4で使用しているインジやEAをそのまま使用できない。
・MT５では取ったポジションが、通貨ペア毎に合算されて、両建てすると自動的に決済される。また、ポジションが追加されても、ポジション個別に扱うことができない。

　開発元のメタクォーツソフトウェア社としては、ＭＴ５を、取引所と接続して、ＦＸだけでなく株式・先物・オプションなども取引できるトレーディングプラットフォームとして採用してもらうねらいがあったようです。
　MT5をプラットフォームとして認可した取引所は、今年になって3か所増え、ドバイ商品取引所(DGCX）、シンガポール証券取引所（SMX）、モーリシャス取引所（GBOT）、ロシア証券取引所（RTS）となりました。これにより、ブローカーはMT5のプラットフォームを介した上記取引所へのアクセス提供が可能となりました。

　こうしたMT５の接続拡張性に着目し、日本では、日産センチュリー証券が国内で初めて　Meta Trader5導入を決め デモ版をリリースしました。　以下、日産センチュリー証券（株）のWEBサイトのお知らせ抜粋です。

「　この度、日産センチュリー証券では、日経225先物取引および大証FX取引等の次期フロントシステムとして採用を決定している「Meta Trader5」のリリースに先駆け、平成24年9月3日（月）より、「Meta Trader5」大証FXデモ版の申込受付を開始いたします。（9月10日（月）サービス開始予定）
　デモ取引にお申込みいただいたお客様は、50種類以上のテクニカル指標を装備した高機能チャートシステムや、EA（Expert Adviser）を使ったシステムトレード機能など実際のお取引に近い環境を30日間無料でご体験いただけます。
　「Meta Trader5」は、ロシアのメタクォーツ社によって開発された世界的にも評価が高いツールで、最新バージョンの「Meta Trader5」は、弊社が国内初の採用となります。大証ＦＸを皮切りに、日経225先物、海外デリバティブ取引、商品先物取引に順次対応の予定です。
　今後は、取扱対象を “海外証券先物”、“海外商品先物”、“国内商品先物”と広げ、ワンプラットフォームで取引可能な環境の提供を行って参ります。　」

　今週から、デモ版のサービス開始になったようです。無料でMT５の機能が確認できます。今後実際に導入された後に、どの程度ユーザーから受け入れられるのか興味深いです。

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タグ：メタトレーダー