FX取引会社情報

　既に何度か記事にしました、GMOクリック証券株式会社について、いまさらではありますが、会社概要・トピック・同社の今後の戦略について書いてみたいと思います。

　GMOクリック証券のWEBサイトを確認すると、会社概要は次のようになっています。
商号　　　　　GMOクリック証券株式会社 （GMO CLICK Securities, Inc.）
資本金　　　　43億4,666万3,925円
主な株主　　GMOクリックホールディングス株式会社
　　　　　　　　　（※GMOインターネット株式会社の100％子会社）
自己資本規制比率　　平成24年6月29日現在　　373.8%
平成24年３月期の連結業績（平成23年４月１日～平成24年３月31日）
　　　　　　　　営業収益　　 純営業収益 　　営業利益　　 経常利益　　 当期純利益
　　　　　　　　(百万円)　　　　(百万円)　　　(百万円)　　　(百万円)　　　　(百万円)
24年３月期　15,399　　　　14,675　　　　　5,535　　　　　5,542　　　　　2,929
23年３月期　15,036　　　　14,384　　　　　4,246　　　　　4,221　　　　　1,887

2012年8月現在　店頭FX「FXネオ」口座数　：　249,961　
　　　　　　　　　　　株式証券取引口座数　　　：　146,272

　FXについては、毎月口座数が順調に伸び、FX会社大手の一角を占め、これら数字を見る限り業績も順調そうですね。
さらにフォレックス・マグネイトの2012/9/3付けの記事によると、
http://jp.forexmagnates.com/2012/09/03/forex-brokers/4759

　「フォレックス・マグネイトは、2012年上半期（1月-6月）のリテールFX取引高ランキングをまとめた。その結果、GMOクリック証券が初の世界一に輝いた。
四半期別にみると、同社は2012年第2四半期に初めて取引高1位の座を獲得し、さらに月別では今年3月にグローバル企業大手のFXCM社を抜き、4ヵ月連続で首位を維持している。　」
　GMOクリック証券は、この取引高（売買代金）世界第1位を獲得について、プレスリリースで次のようにコメントしています。
「　当社では、取引システムの内製化によって、スピーディーなサービス展開やシステムコストの低減が可能となっており、加えてお客様からのご要望を自ら検討しサービス改善を行う体制が構築されております。このような取り組みによって提供される低コストで利便性の高いサービスを、多くのお客様にご支持いただいていることが、この度の店頭FX取引における売買代金の世界第1位の獲得に繋がったものと考えております。」
　そしてGMOクリック証券は国内ユーザー獲得をさらに強化する一方、GMOグループとして海外への進出・事業拡大を狙い、香港に現地法人を立ち上げ2012年8月20日より、国内大手FX業者では初となる香港でのFX取引サービスの提供を開始しています。
　　商号　GMO CLICK HONG KONG LIMITED
　　設立年月日　2011年6月13日　　資本金の額　49,970,000香港ドル
　　出資比率　　GMOクリックホールディングス株式会社（100％）

　香港は個人投資家向け金融商品仲介の市場は小さいものの、将来的には中国本土でＦＸ事業を展開することも視野入れて進出、まずは事業基盤の確立を図るもようです。

　国内大手証券会社が先に中国へ進出した他の例では、
・マネックス証券グループが、2010年7月に買収した香港のネット証券「BOOM証券」
・SBIホールディングスが、大連に設立2012年3月15日に開業した「SBI　China」
が目に付きます。国内成長が頭打ちになる前に、こうした先行投資を行う会社が勝ち残っていくのでしょうね。
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